我が家の長男こと亮之介くんは物心ついたころからずっと「宇宙戦艦ヤマト」のサントラを聴き続けている。
近年、新シリーズが始まってからも、全ての放映や映画をリアルタイムでフォローしてきたし、同じ曲でもいつの年代のレコーディングか言い当てることができる。
高校ではオーケストラ部に所属し充実した音楽生活を送っていた彼だが、ヤマトを演奏したいという願いをかなえることはできなかった。
ヤマトに端を発し、アニメや映画の音楽制作に携わりたいという夢を抱くようになり、作編曲家として修業中である。
そんな彼に「ヤマトを編曲してほしい」という願ってもないオファーが舞い込んだ。
ヤマトのサントラを愛し、誰よりも聴きこんできた彼にはうってつけである。
演奏するのは、コロナ渦を経て４年ぶりの開催となるMKOBB-eight-ブラバンロックオーケストラ「ホニホニコンサート」。
母・ニシムライヅミの母校の吹奏楽部OBバンドであり、亮之介がほんの幼かったころからずっとお世話になっている楽団である。
”ロック”の部分を演出するのが、父・ニシムラトシヤのギターである。
小学校の体育館でのホームコンサートでありながら、とんでもないド迫力の演奏を繰り広げることになる。
亮之介もベースを担当させて頂き、片道２時間かけて練習に参加。
楽団メンバーの皆様の温かいお力添えのもと、ついにその成果を披露する機会がやってきた。
シンセサイザーのオルガンサウンドが地響きのように鳴り渡る「白色彗星」
困難なテクニカルを含む「出現・出撃」憂いと惜別の情を現した「二人の結婚式」
そして「宇宙戦艦ヤマトのテーマ～Alfeeバージョン」
一音一音が尊く、過ぎてしまうのが惜しいような演奏だった。
久しぶりの演奏、みんな大好きなヤマト、メンバーみんなの興奮が高揚した音となって伝わってくる。
こちらも負けず劣らないヤマトおたくの父・トシヤのエレキギターが炸裂したのであった。
長男君の夢がかなった瞬間であり、家族で出演という幸せな時間を実現して頂いた、記念すべき一日となった。
願わくば、中学校の出演に欠かすことができなかった次男君も、次回は一緒に出演できますことを。
お世話になった皆様、本当に有難うございました。
MKOBB-eight-ブラバンロックオーケストラよ、永遠に！
