先日杉並ぞうれっしゃ30周年「ありがとうコンサート」に出演させて頂いたのですが、この頃合唱団のお父様方は歌うだけに飽き足らず史実をご熱心に研究され資料を展示するなどして下さっています。
戦後、人間も食うや食わずの時代、大量の餌を確保することが難しく、ほとんどの象が飢えや寒さで亡くなってしまいました。そんな中、動物園の職員は、自分の食べるものを犠牲にしてまで動物を守ろうとして下さっていた事だろうと想像します。
名古屋の東山動物園では、たった2頭生き残った象がいました。その頃、東山動物園を管理していた三井高孟獣医大尉という方が、エサを盗むことを黙認したり、部下に命じ軍馬のエサをこっそり象舎近くの通路に置いたりしたそうです。もちろん軍規違反ですから見つかれば非常に危なかったでしょう。それにも関わらず、このような「人間として正しい行い」を選択できる方がいたという事実に心を揺さぶられました。
参考:ウィキペディア「象列車」
その方がいなかったら、この象たちも生きながらえなかったのではないでしょうか。そして「ぞうれっしゃ」が走ることもなく、合唱組曲「ぞうれっしゃ」が今日まで歌い継がれることもなかった・・・
他にもここには書ききれないほど沢山の逸話があります。「ぞうれっしゃ」は、これからも私たちの宝物であり続け、歌い継がれると思います。
ゲストの橋本のぶ代さんは、カントリーロードやイマジンの弾き語りなど、とてもカッコよかったです!
また、絵本原作者の小出隆司先生も名古屋から来場され、舞台で子供たち全員と固い握手を交わしていらっしゃいました。とても素敵な方でした!