フルーティストのための呼吸訓練法セミナー(1)

フルーティストのための呼吸訓練法セミナー(1)

フルートを演奏するためのより良い呼吸訓練法と、その具体的な修得法についての研究・発表です。引用なさる場合はご一報下さい。またご意見、ご質問などお寄せ頂ければ幸いです。

1. 何で呼吸は大切?

「フルートが上手くなりたい!」という生徒さんが沢山いらっしゃいます。では「フルートが上手い」とは実際、どんな事でしょうか?「音が良い」「テクニックが凄い」「息が長く続く」「音程が良い」etc…憧れのプレイヤーを思い浮かべる人もいるかもしれません。


フルートにとって「音」というのは無くてはならないものですよね。(当たり前ですが・・)逆に、どんなに早く指を動かしても、素晴らしい音楽性を持っていようとも、それを音にして表さなければ、聴いている人には伝わらないですよね?しっかりした「音」づくりというのは、世界中どんなフルーティストも欠かすことができません。そして、この「音」に深~く関わってくるのが「呼吸」という訳なんです。

良い呼吸なくして、良い演奏なし。逆に、呼吸を修得すればすなわちフルート上達の一番の近道と言えるのです。



2. より良い呼吸って?

良い呼吸…それは「腹式呼吸!」とすぐに答えが返ってきそうです。そうです、腹式呼吸がとっても大切です。最近では中学生や高校生でもブラスバンドを頑張っている人たちは、色々と研究しているみたいですね。それじゃ腹式やってみてと言うと、みなさん「お腹に息を入れる」「力を入れる」なんていって内臓をグルグルいわせてみたり、腹筋割れるほど筋トレしたりしてます。う~ん。。それって近いんだけど微妙にズレてるんですよね…頑張ってるだけに痛々しいです。本を見たり、トレーナーに教わったりして、それでも分からない事がある、とよく質問されます。それでまた違うことを言われると混乱して、迷える小羊状態になってしまうのです。

そこでです、「じゃあ、一体どうすればいいのさ」という事をこのサイトでは大公開して、皆様のお悩みをすこしでも解消して頂きたいと思っている訳なんです。

良い呼吸ってどんなもんでしょう?
1)苦しくない。自然で楽。
2)力強く、安定している。
3)結果として奏者の音楽性を十分に発揮できる。

車がよく走るのに、ガソリンがいっぱい入ればいいっていうもんじゃありませんよね?いいエンジンがあるのに越したことはないでしょう。それと同じで、息をどうやっていっぱい吸うかではなく、どうやって使うのかが重要なポイントなんです。はい、ここテストに出ます。

多分、良い呼吸法というのは大体ひとつです。但し、そこへ辿り着く道のりというのは人それぞれで、沢山色んな方法があるし、言い方も違うと思います。最初からガタイのいい欧米人の男の先生方のやり方がカヨワイ女子高生にそのまま通用するかと言ったら、やっぱり難しいでしょう。色々やってみて、試してみて、だんだんと見えてくる、それが呼吸法です。

なまじ音楽大学を卒業してしまい「どうにかごまかしてるけど、実は私も息が苦しいんだよね…」「あたしって天才肌だから教え方とかよくわかんないのよね」なんていう皆さんも、どうぞ御参考になさってみて下さい。

※参考 (図1/腹式呼吸と胸式呼吸の違い)

腹式と胸式の違い図説



3. 私と呼吸法

私の場合、ずぅ~っと自己流で、あまり良くない呼吸で無理矢理吹いていたのです(それはそれで、プライドを持ってやってました。恥)20代も後半になってから、先生に「その吹き方だと30までもたないよ」と言われて一念発起、勉強し始めました。しかしすぐに煮詰まってしまい、ロングトーンをしようとしても一秒しか続かないという悲惨な状態に陥りました。もう今年度で大学院を卒業しようという時期だったのですから仕事も勉強も忙しく、仲間達がコンクールの課題曲をバリバリ吹いているのを横目に…結構焦った覚えがあります。

そこで仲の良かった声楽の友達に悩みを相談してみた所、夏休みの森先生のトレーニング合宿へ参加を勧められました。最初はあまりにも異様な世界に来てしまった・・と、薄気味悪い気分は否めませんでしたが(笑)とにかくよく分からないなりにも毎日トレーニングを続け、夏休みが空ける頃には、少しずつですが確かに成果が感じられるようになり、道が見えてきたのです。

本当にトレーニングや呼吸法の事を噛み砕いて理解するのにはその後数年を要しましたし、今現在でもまだまだ毎日が勉強の連続です。歳月を経て、昔ふに落ちなかったことが徐々に説明できるようになりました。気がついたことは、また少しずつページに反映していこうと思っています。 (→私のプロフィールはこちら


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